デリケートゾーン(外陰部)のトラブルで
悩むママは結構多いようです。
「かゆみ」「におい」などが代表的な悩みですが
なかなか人に相談しにくい場所なうえに、かなり不快ですよね!!!
特に産前産後は女性ホルモンの変化なども影響し
このデリケートゾーンのトラブルが発生しやすい傾向にあります。
そこで今回はデリケートゾーンの「かゆみ」の原因と対策について書いていきます。
妊娠中のデリケートゾーンのかゆみ原因と対処法
デリケートゾーンのかゆみの原因は大きくいって2つあります。
- かぶれによるかゆみ
- 病原体によるかゆみ
それぞれ解説していきます。
かぶれによるかゆみ
まずかぶれによるかゆみです。
もともと外陰部は、むれてかぶれたり、
雑菌が繁殖しやすい環境にさらされています。
分泌物によって常に湿った状態なうえに、
月経やおりもの、汗、尿など、刺激を受ける機会が多いからです。
妊娠中は特におりものも多くなるので注意が必要です。
さらに生理用品や下着でこすれたりすると
傷がついて炎症を起こすこともあります。
こうしたかぶれによるかゆみを防止するには
次のことに気を付ける必要があります。
ナプキンやおりものシートはまめに交換
生理用品は通気性など品質が良くなってはいますが、
それでも長時間つけたままにしているとムレる原因となります。
できるだけこまめに取り換えるようにしましょう。
常におりものシートを付けている人もいるかもしれませんが、
通気性の面ではあまりよろしくありません。
特にかゆみのある時はおりものシートの使用はやめて
まめに下着を交換するほうがよいです。
通気性の良い下着を選ぶ
下着のサイズやデザイン的にきついものを履くと
デリケートゾーンがこすれて傷つくことも。
伸縮性のあまりないスキニーデニムなども同様です。
素材もコットンなど肌に優しいものが望ましいですね。
洗いすぎは厳禁!!
かゆいからといってゴシゴシ洗ったりすることは
もともとダメージを受けている肌にさらに負担になるのでNGです!
洗浄力の強い石鹸類を使うのもやめた方が良いでしょう。
お湯で洗い流すだけでも十分汚れは落ちますが
気になる方は肌に優しいボディーソープを使ってください。
デリケートゾーン専用のボディーソープもあります。
例えば私はこういうのを選んでみました↓
病原体によるかゆみ
上に書いてきたようなことを気を付けていても
かゆみやにおいが気になることが長く続く場合、
2つ目の原因として病原体によるかゆみかもしれないので注意です。
例えば妊娠中になりやすいといわれる
カンジダ症などがその一種です。
もともと膣には自浄作用があるのですが
- 体の免疫力が低下しているとき
- 女性ホルモンのバランスが崩れているとき
などはこの自浄作用が弱くなってしまいます。
カンジダは皮膚表面や空気中にもいる菌ですが、
自浄作用の弱まったときには感染しやすくなるのです。
病原体によるトラブルは自然には治らないので
早めに婦人科を受診して治療しましょう。
妊娠中のデリケートゾーンのかゆみに市販薬は使える?
デリケートゾーンの悩みは場所が場所なだけに、できれば自分で解決したい!と思う女性は多いと思います。
そういう場合、手軽にドラッグストアなどでも手に入る市販薬で対策できないかな?というところですが・・・
確かにデリケートゾーンのトラブル用に作られた市販薬はあります。
(小林製薬のフェミニーナ軟膏などがよく知られていますね)
ですが(お薬の注意事項としても書かれていますが)やはり妊娠中は自己判断で市販薬を使うのはおすすめしません。
なぜなら、蒸れなどによるかゆみとカンジダなどによるかゆみでは、お薬や対処法が違ってくるから。
病原菌が原因の痒みだった場合、間違った市販薬を使ったりすると悪化しかねません。
また、妊婦ということで病原菌によるかゆみの場合が通常より多いにあり得ます。
ですので、薬を使いたいほどのかゆみということであれば、妊婦健診の時にでも良いので、かかりつけの産婦人科で一言相談するのが良いでしょう。
産婦人科でも、症状によって何でもお薬処方してくれますよ!
(私は妊娠中にものもらいで目薬を処方してもらったこともあります)
なので、症状がひどければ皮膚科で出されるようなお薬も出してもらえますし、カンジダなどであれば内服薬も含めて処方してもらえるので、まずは億劫でもお医者さんにご相談くださいね。
最後に 妊娠中のデリケートゾーンかゆみはよくあること
デリケートゾーンの問題は人知れず悩んでしまいがちですが、非妊娠時でもよくある悩みですし、ましてやホルモンバランスの崩れる妊娠中はそのリスクも上がっているもの。
みんな大っぴらには話しませんが、よくある悩みですから、不必要に恥ずかしがる必要はありません。
お医者さんも慣れっこだと思いますので、検診の際にでも相談できると良いですね。
普段からできる蒸れ対策や洗い方・石鹸などに気を使いつつ、くれぐれも自己判断で塗り薬などを使わないようにご注意です!